第八回 永瀬清子現代詩賞募集

永瀬清子の名を冠する、詩の公募が始まります。第6回から隔年開催となっており、清子の生誕120年の記念の年になりました。生家保存会としてこの現代詩賞の公募に託す願いや募集要項をまとめましたので、ご確認ください。ご応募、お待ちしております。

 

 

永瀬清子現代詩賞とは 

 

詩がもつ「生きる力」を未来へつなぐことを目的に創設され、2026年で10年目を迎えます。

第6回から隔年開催としたため、今回は第8回の募集となります。 

永瀬清子は、生涯を通じて「言葉を書くことは生き抜く力になる」と信じ、詩を書き続けました。 その詩作の行為は、命を見出す営みそのものであったように思います。 この公募の場が、詩を書いたことのない方や、詩に触れる機会の少ない方を含め、多くの人が自らの思いや経験を言葉に託す、きっかけとなればと願っています。

 


 

 

 永瀬清子について

 

永瀬清子(1906–1995)岡山県赤磐市に生まれ、「現代詩の母」と称される詩人です。2026年は生誕120年の記念の年です。農業や子育てを担いながら創作を続け、戦後は瀬戸内市の長島にあるハンセン病療養所に通い、入所者に詩作を勧めて励ましました。また、平和への関心を明確にし、社会を問いかける視点を持ちながら詩作を続けました。永瀬清子にとって詩は、日常と社会を自らの身体をもって感じなおす試みそのものだったのではないかと感じています。

 

 

 生家保存会の意義と活動

 

2005年、有志により生家保存活動が始まり2013年にNPO法人化しました。寄付金を募って修復を進め、母屋と井戸小屋は国の登録有形文化財に指定されました。敷地にあった2棟の蔵は残せませんでしたが、その後も離れや土間や、五右衛門風呂をクラウドファンディングによる寄付金などで改修。現在は週に5日開館しております。建物の保存だけに関わらず、永瀬清子の詩を超えた、文字になる前の生活の面としての詩を感じられる場所として、場所様々な展示やコラボレーションを行いながら、運営を続けております。

 

活動維持の為、賛助会員(年間5000円)も募っております。この記事の一番下に詳細を記載しておきますので、ご覧いただけますと大変ありがたいです。


  永瀬清子現代詩賞 応募要項詳細

 

選者

若松英輔:批評家・随筆家

斎藤恵子:詩人・岡山県詩人協会副会長

奥富亮子:RSK山陽放送アナウンサー

井上奈緒:エッセイスト・永瀬清子次女

横田都志子:永瀬清子生家保存会理事長

 

  

応募資格:17歳以上、日本語の未発表作品。(17歳は清子が詩を志した年齢です)

応募形式: A4版400字詰め原稿用紙2枚以内、またはA4横位置(縦20字×横40行)1枚以内。

題名のあと、一行空けて本文記載してください。

応募時に氏名、ペンネーム、住所、電話番号、メールアドレスなどを記載した用紙

もしくは、テンプレートの応募用添付用紙を同封してください。

 

応募用添付用紙(ダウンロードもしくは必要事項記載の別用紙でも可)
https://drive.google.com/file/d/1eWCF9XGe5E5JpTiRKkkOLgvl4vaeADp9/view

 

  

原稿:返却不可 必ずコピーをお取りください

募集期間:2026年2月17日募集開始 2026年5月17日締切(当日消印有効)。

出品料:3,000円 (①定額小為替を作品と共に郵送、②銀行の口座への振込、③出品チケットのWEB購入)

応募先:NPO法人 永瀬清子生家保存会(〒709-0705 岡山県赤磐市松木691)

 ※到着した作品は、受付後、題名を記載した受付票の返信を致します。

賞金・掲載:賞金3万円。受賞作と一次選考通過作品(約30編)は、2027年2月発行の作品集『いつかだれかにわたしの思いを』に掲載。※作品集は応募者全員に配布および一般販売を行います

選考結果と表彰

2026年9月末頃に入選作品を郵送で通知と共に、当会公式サイト等で公表。

表彰式:2027年2月21日(日) 会場:永瀬清子生家「清子の家」(岡山県赤磐市松木691)

  

 

その他の注意事項

・2026年2月17日から郵送受付開始(メールでの受付はできません)

・応募は一人一作品までです

・作品集に収録する入選作品に関する権利はNPO 法人永瀬清子生家保存会(以下、当会)に帰属します。

・選考結果は、入選作品の作者へ2026年9月末頃に郵送にて通知することで発表といたします。

(その後当会のホームページに掲載)個別の問合せにはお答えできません。

・応募作品は返却しません。必要な方は事前にコピーを保管してください。

 手書き原稿等をコピーしたものを応募してもかまいません。

(薄くて読めないことがないようにご注意をお願いします

・応募取下げによる出品料の返還はできません。

・応募者の個人情報は、選考及び本賞に関する通知、表彰式等案内の連絡以外には使用しません。

・当会では入選作品による記念誌『いつかだれかにわたしの思いを』を作成、販売します。収益は永瀬清子生家保存活動に使用させて頂きます。

・募集期間前の応募、出品料の支払いのない応募は審査対象としません。

・作品は、新聞、雑誌、同人誌、ホームページ、ブログその他のメディアにて、すでに発表したもの及び

他の文学賞に応募しているものは審査対象となりません。

・当会が入選作を発表する2026年9月末頃までは、他へは発表しないでください。

・盗作など不正または虚偽が認められた場合は、入選・授賞を取り消します。

 

 


 

 

永瀬清子現代詩賞授賞式

 よくある質問(FAQ)

 

Q1. 出品料の支払い方法は?

A. 郵便局で購入できる定額小為替3000円して同封もしくは、当会が指定する銀行・郵便局口座への振込、ネットショップで参加チケットの購入後、振込用紙の控えもしくは、WEBチケットの受注番号を応募用紙に記載ください。

 

Q2. ペンネームで応募できますか?

A. はい、可能です。ただし本名・住所・連絡先は応募用紙に明記してください。

 

Q3. 原稿は返却されますか?

A. 返却されません。必ずコピーを手元に残してください。

 

Q4. 入選しなかった場合でも作品集はもらえますか?

A. はい。応募者全員に作品集をお送りします。

 

Q5. 詩作講座に参加しないと応募できませんか?

A. いいえ。講座は詩に親しむ機会として設けています。参加は自由です。

  


昨年の紅梅忌、永瀬清子現代詩賞後の交流会の様子

永瀬清子生家保存会の賛助会員について

現在、生家への入館に入館料として1,000円を頂いております。

賛助会員の方は、年間何度でもお入り頂けます。

また、申込時には限定手ぬぐいを特典としてお渡ししております。

併設のグレンデルの釜屋の飲食時の割引などのサービスもございます。

 

このように現地での特典を用意してはありますが、ご来場に関わらず永瀬清子生家の保存及び活動に対し、ご支援いただけると大変ありがたいです。

申込は、 0217@nagasekiyoko-hozonkai.jp までお願いします。