「彩りの雲」  短章集4   永瀬清子

                       

     1984年1月10日に発行された「彩りの雲」には紺色の帯がついており

     表面には井上靖氏が評を書いています。

       『このところ、机の前に座ると、永瀬さんの「短章集」をひらく。

       どこを開いても、そこに思いが停まる。

       小さい花が咲いていたり、風が吹いていたり、石ころが黙って

       置かれていたりするだけだが、そこに心が停まるからふしぎである。

       その間に雑念はきれいに洗い落とされ、私は「短章集」を閉じて

       自分の仕事に入ってゆく。』

 

     裏面には4つの新聞社が名を連ねています。

     「朝日新聞」.....永瀬さんは女流では最長老の一人だが、

            みずみずしい筆致は、年令を感じさせない。

     「毎日新聞」.....詩を書く私に対しての鋭い質問がある。

            血気の若い人には”なんだい”と思われるかも知れないが、

            若気をそしゃくしてなお、あり余る説得性があるのだ。

                                (清水哲男)

     「中国新聞」.....せまく詩の愛好者向きでなく ひろく人生のシンセリティを

            求める人たちにとって、懐かしい伴侶や助言者となるだろう。

            それがこの本の最大の美質だと思う。  (安西 均)

     「共同通信」.....短章をつなぎ合わせて行くとひとりの女性が土深く

            きざんできた軌跡があざやかに見えてくる。

            ”女の思い方”は、朔太郎の想像を超えたところに

            来たのではなかろうか。